遺言書通りの相続の実現の難しさ

亡くなった方の遺言書が見つかるとその内容を優先して遺産の相続は行われます。
遺言書というのは亡くなられた方の最後の意志表示であり、他の何よりも優先されるべきというのは誰もが納得するところです。
けれど、遺言書を作成した故人がいくら良かれと思って考え抜いた結論でも、相続人としては納得がいかないという話はよくあります。


ことお金に関しての争いは身内であればそれだけ遠慮もないので、醜い争いになりがちです。
相続が争続になる事によって絶縁してしまうことも珍しくないのです。
遺言書を作成することでスムーズに遺産相続が行われる事を期待するのであれば、ある程度相続人同士が均等に遺産が入るようにしないと全員が納得する結果は得られないでしょう。


ある程度の反発を覚悟の上でも遺言書通りに相続を実行させたいと考えるなら、遺言書には遺言執行者の指定をしておくべきです。
遺言執行者がいる場合には、遺言書を忠実に守る義務があります。
もし相続人全員が遺言書を無視して遺産分割協議をしようとしてもそれはできないのです。

遺言書

Posted by souzoku20