亡くなる前に渡しても相続税が掛かる？
相続税とは、法で決められた相続や遺贈により手に入った財産に係る税金のこと。
つまり、人が亡くなったことで手に入った財産に係るものが相続税です。たた、基本的には人が亡くなった後に手に入った財産に係る相続税なのですが、実は死亡する前に他人の手に渡った財産についても相続税が掛かるケースがあるんです。
例えば、会社で働いていた人物が亡くなった時には、退職金が会社から支払われますが、その退職金などが実際支払われ、手元に入ってくるまでには時間がかかることがあります。実際支給された時期はいつであっても問題になりませんが、死亡後3年以内に支払われることが決まった金額については相続税が掛かってくるのです。この3年という期間がキーワード。実は、人が亡くなってから手に入った財産だけではなく、相続が始まった3年以内に贈与という形で他人の手に渡っていた財産についても相続税は掛かってくるのです。つまり、亡くなる前3年以内に行われた財産の贈与には相続税が掛かるということ。人が亡くなってから手に入った財産だけではなく、その前に財産が贈与されていた場合、時期によっては相続税が掛かってくることを知る人は意外に少ないもの。いつ関わるかわからない相続税だからこそ、普段から少しでも知っておくことが重要になってくるのです。